なかはたんす

みたままおもったまま

ミュンヘン二日目(ダッハウ強制収容所)


ダッハウ強制収容所ダッハウきょうせいしゅうようじょ、独語:Konzentrationslager Dachau)は、ドイツバイエルン州ミュンヘンの北西15キロほどのところにある都市ダッハウに存在したナチス・ドイツ強制収容所である[1]。ナチスの強制収容所の中ではオラニエンブルク強制収容所と並んで最も古い強制収容所と言われ、後に創設された多くの強制収容所のモデルとなった。(wikipediaより引用)


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ダッハウ強制収容所が開くのは朝の九時。それにあわせてミュンヘン中央駅を出発し、とりあえず最寄り駅のダッハウ駅まで、電車一本で20分ほどゆられます。駅からバスで強制収容所跡に向かいます。
ちなみに昨日行ったフュッセンには、ダッハウ強制収容所の支所があったそうな。観るの忘れちゃった。資料とか残ってたのかな?
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バスの番号は忘れちゃいましたが、この駅にくる観光客のために色々わかりやすい表示がしてあるので、矢印と英語が読めれば大丈夫です。
たぶんわかんなくてもガイドブックの写真を指差して「コレ!コレに行きたい!!」と日本語でわめいても何とかなると思います。
バスのアナウンスはドイツ語だけだったかな?でも、停車駅の名前が前の液晶画面に出るので安心して目的地にたどり着けました。ハイテク。

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ふたりとも、初めての強制収容所跡見学でした。(最終的にこの旅では三カ所まわりました)
着くまでは不安やらドキドキやらありましたが、着いてからは「ちゃんと見なきゃ…」となにやら義務めいた気持ちに。
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有名な強制収容所の標語、「働けば自由になる」がここにも。
ダッハウははじめ政治犯を入れていたそうですが…
アルバイト・マハト・フライは、ナチスだけが掲げていたものというより、日常的な標語として一般に使われていたものだそうです。日本でいえば、ちょっとニュアンスは変わるけど働かざるもの食うべからず、とか?ニュアンスが変わりすぎかしら。
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最初に入ったバラックは政治犯の独房に使われていたところ。とりあえず空気が違う。日本で普通に行きてると、たかだか60年前かそこらにたくさんの人が死に直面していた建物には、なかなか行かないものです(探せばあると思いますが)。冷たくって、重くって、言葉を選んでも選んでもしゃべれない。

ミュンヘンにきてからも収容所やユダヤ人差別をいろいろ調べていましたが、この時すでに、日本であんなに自信を持って思っていた「自分が絶対にそんなことするはずない」という気持ちが、揺らぎ始めていました。
実際に起こっていた、という事実をこのバラックで初めて感じたからです。それまで歴史の一部という認識だったんだと思います。
のちのち色んな収容所関連施設をまわったときに言ってたんですが、「初めに入ったところが悪かった」。普通に順序どおり行けば、独房じゃなくて観光客もわんさかいる展示室からスタートだったのです。独房インパクト強すぎるしなにより人がいないし平和ボケしていた私はあ〜れ〜〜となってしまいました。今となっては最初にがつん!とやられといて良かったと思います。結果オーライ。

そして「すごい」という感嘆語。
なぜだかわかりませんが、この言葉をここで使うことにとてつもなく違和感がありました。ホント何でだろう。
なんかモヤモヤしたんです。そんな一言で片付けちゃっていいのかなって。
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↑悲鳴が聞こえないように二重につくられたドア
聞いてやれよ…と思いますが看守のメンタル保護のためでしょうか。当時どの程度まで看守のここでのメンタルが状況に慣れてしまっていたのかはわかりませんが
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ガス室に続く橋(手前がガス室側です)
普段の居住スペースからは小さな川で隔離されています。
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ダッハウ収容所は本当に広い。バラックはほぼ残っていませんが、バラック跡はずらーっときれいに並んでいます。まるで地面におかれたおっきな設計図を見ているみたいに整然としています。
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バラック地帯から小さな橋を隔ててガス室と焼却炉。
これはのちのち色んな収容所でも感じたことですが、なんとも合理的だと思いませんか。
人間をぎゅうぎゅう詰めに住まわせて、働かせて、働けなくなったら端っこのガス室でひっそり殺して、また新しい人を働かせて。

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ガス室のすぐ奥に焼却炉があります。殺人システムが系統だってますね。配置的にはまあそうなるだろうな、という感じ。おそろしいけど。死体が多い時は二人も三人も一気に詰めて燃やしたとか。

(あまり詰めすぎると逆に燃えなくなるんじゃ…)とも思いましたが、そのへんはギリギリのラインを感覚でやってたんだろうな。何回も、焼却を繰り返すんだろうから。



あとドイツの冬はすごく寒い。春が近い三月でも雪がもっさり積もっていて底冷えします。大阪府民には辛い…
雪が靴についてしばらくすると靴が濡れて、ますます冷たくなります。こんな状況で、朝点呼で場合によっては何時間も立ちっぱなしにされたら、そりゃ死ぬ人もいるわなと思いました。


収容所には電気鉄線が張り巡らされていましたが、そこに突っ込んで自殺する人もいたそうです。
どうだろう。あなたならどうしますか。先の見えないきつい肉体労働と人間以下の扱いを受けて、いっそ終わらせてしまおうと、鉄線に突っ込むかどうか。
こんなのそうなってみないとわからないじゃないか、当時迫害されていた人の気持ちなんてそんな簡単にわかるわけないじゃないか、という批判は当然ですが、ただ単に「自殺するほどつらいのか、やっぱりそうだよなぁ、かわいそうに」と事実を考えるよりも、

やっぱり「自分が極限状態で電気鉄線に飛び込むかどうか」あるいは「自分はどの程度まで追い詰められたら電気鉄線に飛び込むのか」と想いを巡らせてみると、ほんの少しだけでも、問題に近付けたような気がしませんか。私だけかなぁ。
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当時仲間の死というのは日常茶飯事だったんでしょうが、もし知り合いが電気鉄線に飛び込んだ時、その死体を処理しながらなにを思ったのか、とか、もう想像もつかない。想像できないことは無理に自分なりの答えを出そうとしなくてもいいと思います。ただ考えてみるってことが、今の未熟な私には必要だと思いました。
すぐ答えを出そうとすることはときに間違いをうみますね。ほったらかしもダメだけど…。


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被害者の国籍ごとに説明ブースがおかれていたのですが、朝早かったのにもうお花が。
全くの過去の話じゃないんですね。当たり前か。
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学校から来ているらしき学生もたくさんいました。


もう想像を絶するよね。同じ人間がやってたんだよ。悪魔とかがやってたんじゃないの。ほんと、人間ってこんなこと出来るんだレベル。出来るんだなあ。きっとわたしも、生まれた環境がそうだったら、やれていたと思う。




まだわたしのつたないボキャブラリーじゃうまく伝えることができませんが、
日本人って、 ホロコースト問題客観的に見られると思う。キリスト教寄りでもユダヤ教寄りでもないところから見れるんだから。
違う角度から見れば、ホロコースト問題に首突っ込めば色んな考え方も吸収できるともおもう。


このブログは支離滅裂でたぶん書いた本人じゃないとワケワカランことになってますが、
ホロコーストと向き合うと、ユダヤ人差別問題だけじゃなくてほんとに色んな問題にぶちあたります。それを自分なりにあれはあれでこうだなあとか考えていくの、たとえそれが間違ってるとしても、若いうちにやっておくというのは大事だなぁと思いました。生意気ながら。
この旅行いって、私考え方変わったもの。(笑)



ダッハウ強制収容所編、おしまい。
ダッハウから出た直後の二人は、ものすごく落ち込んでた(笑)
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バス停。本当綺麗に整備されてるし、ビジターセンターもきらっきらでした。アウシュビッツよりも行きやすいので手始めにお勧め(?)です。
はたしてお勧めとか言っていいのか…
まあいいや、ひとりでも多くの人にここに行ってああでもないこうでもないって考えてほしいな。それであれやこれやと朝まで生テレビ(ホロコースト版)したいです。

ミュンヘン一日目(フュッセン駅周辺)

さきのブログではオタクが金を持つと怖い話ロマンチックなお城の話をしましたが、お城のふもとへ向かうバスが出ているフュッセンも、とても素敵な街です。

 
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街並みが素朴なスモーキーパステルで激カワ
 
 
 
 
こんな素朴で激カワなフュッセンですが、紋章はコレ↓です。
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え、こわい
 
 
 
フュッセンの近くにもお城があります。騙し絵で有名なホーエス城です。正直ノイシュバンシュタインしか知らなかった。
近くにあんな有名なお城があると、苦労しますね…
でもこのお城、わたし的にはとってもツボだった!
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なにがすごいって、騙し絵がおしみねぇ。もう、至る所、描くわ描くわ。
そしてモノホンのお城から出る生活感というか歴史感がすごくよかった。ていうか、そもそも、超カワイイ。
ノイシュバンシュタインでこれでもかーっとキラキラしたお城を見たので、一変ホーエス城の素朴さにやられました。
内部は博物館になっているそうですが、あいにくこの日はお休みでした。
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窓枠も!
 
帰国後、興奮さめやらぬ中母親に
「ホーエス城っていうすごい可愛いお城があってー、全部絵なの!すごいでしょ!騙し絵で」
「へえ、きっとお金がなかったんだろうね
「…」
「…」
「違うの!これはね、こういう芸術なの。けしてお金がなかったからとかそういうわけじゃなくて、立派な、騙し絵という芸術なの!」
「こんなんで騙される人いるの?」
とコテンパンにやられました。母はノイシュバンシュタイン城推しだそうです。人によって好みってあるよね〜。
ドイツはお城が多いので、自分の好きなお城を探すのも楽しいと思います!
 
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雪の中お散歩するワンコ。
 
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この川の向こうに、オーストリアとの国境があるそうな。そうですよね、陸続きだもんね。
大阪府民としては「あの山を越えたら奈良だよ」みたいなノリで他の国があったらちょっとふしぎな感じもします。
川はカモだらけでした。
 
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街中に突然騙し絵の影響をバリバリに受けている建物があったりします。
もう騙し絵はフュッセンの文化の一部なのかな?
赤いのは見た瞬間「これはねぇだろ」と思いましたが文化ならしかたありません。
 
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帽子屋さんのマネキンが必要以上にリアル。
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普通の街並みが一番絵になるって、すごい素敵ですよね。友達の後姿の写真をとってあげたら、わたしの腕がよかったのか実にうまいこと風景に馴染み、「わたしこれ、ドイツ人みたいだね」的なことを言い出したので無視しました。
くそう、土地があるうえ地震がない国が羨ましい。
 
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オフシーズン+時間が微妙で、持って行ったガイドブックに乗ってたレストランは軒並み閉店中でした。ので、駅のちかくのホテルに入ってた普通のレストランで、ドイツにきて初めてのしっかりした食事。
 
はーい、海外旅行初日の日本人がレストランに行ったときのあるある言いまーす!
いっぱい頼みすぎる。
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oh...
 
これでもそれぞれスパゲッティ、シェア用のサラダと芋、とけっこう自重したオーダーをしたつもりだったんですが
スパゲッティが二人前ぐらいある。怖い。
最初はおなかもすいてたし「日本のレストランもこれくらいの量見習ってほしいよねキャハハ」とか言ってましたが、中盤以降、日本のレストランの盛り付け量は自分の胃に妥当であったことを悟りました。
 
ごはんをたらふく食べたあと時間が中途半端に余ったので、腹ごなしがてら駅前をうろうろ。
 
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自転車が埋れてる!
はやく使ってやって…
 
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赤い電車がきたー!
これに乗ってミュンヘンに帰ります。
 
私は事前にチケットを予約+プリントアウトして持ってたからよかったんですが、
駅の切符売り場が閉まってたので、予約してない人は列車の中で買うのかな?慣れてないとちょっと怖いですね。
二等にひとつだけ妙にすいている車両があって、イェーイラッキーと座りにいったらすごい馬糞のにおいがした。ここで誰か馬に脱糞させたでしょ?レベル。
そそくさとその隣の車両にうつって事なきを得ましたが、後から乗ってきた日本人団体が馬糞車両を占拠。
「ああ、そこにおうのに、かわいそう」と思ってチラ見すると、なんとそのうちの一人がハリボーをパクパク食べているではないか……!
間違いなく彼はフュッセンで見た勇者その2です。
 
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ちなみに私たちが泊まったのはインターシティホテルミュンヘン。安いのに朝ごはんもおいしいし、部屋も水周りも綺麗だし、なにより駅直結で超便利!
ミュンヘン中央駅にはお惣菜屋さんもパン屋さんもたくさんあるので、ちょっと何か買いたいときにもすごい便利です。
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二時間前フュッセンでおなかがひっくり返るほど食べたはずなのに、人間って不思議ですネ。
海外でパンを見たら「アレは絶対おいしい」と思ってしまう病気なんとかなりませんか?
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ドイツ初ビールはこの子です。駅構内のコンビニみたいなところで購入。
水よりビールが安いというのは事実だった…
 
一日中歩くと寝つきがいいよね。
ミュンヘンの旅はまだまだ続く〜。
 

ミュンヘン一日目 (ノイシュバンシュタイン城)

♩〜♩〜♩〜〜♩
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(C)ディズニー


♩〜♩♩〜♩〜

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♩♩♩〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!!

ミュンヘン初日は眠れる森の美女のお城のモデル、ノイシュバンシュタイン城に行きました。
冒頭からシンデレラ城のモデルと思わせるような壮大な釣りを行いましたが、それは私がそう勘違いしていたからです。現場で「やべぇ生シンデレラじゃん(※違います)」と騒いでいた恥ずかしさを共有するためです。


●フュッセンまで
ミュンヘン中央駅からフュッセンまでは電車で一本、二時間程度です。一等と二等がありましたが、二等でも十分快適です。値段はわすれました。シーズンではなかったからか、電車はガラガラ、四人分のスペースを二人で陣取ってきゃいきゃいプレッツェルを食べました。
このプレッツェルがすごいしょっぱかった。プレッツェルの顔をした岩塩でした。

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フュッセン駅

ミュンヘンが始発駅でフュッセンが終着駅なので、いくら爆睡しても大丈夫です。でもついてもウンともスンとも言わず、ドアも手動、おまけに列車に乗っているのは慣れていない観光客だらけなので「あれ?これ降りていいの?ねえおりていいの?」的な雰囲気になります。そういうときは事前のアナウンスなどから「ここはフュッセンだ」という確固たる自信をもってドアを自分であけて降りましょう。うしろから観光客がワラワラついてきて親分気分が味わえます。
ちなみに、フュッセン駅にも有料お手洗いがありますが、ノイシュバンシュタイン城の近くに無料トイレがあるのでそこで行くのがいいと思います。

フュッセン駅からノイシュバンシュタイン城のふもとのホーエンシュバンガウまではバスで15分ほどです。列車の時間と合わせているのかは知りませんが、列車をおりてそのままバス停に行ったらバスが来てました。3ユーロしないぐらい。
タクシーもいっぱいありました。
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もれなくベンツ


ホーエンシュバンガウについてから、ノイシュバンシュタイン城に入るチケットを買います。入る時間が決められているので、一時間ぐらい余裕をもった時間のものを買いました。
ガイドブックによれば、ホーエンシュバンガウからお城までは1⃣バス2⃣馬車3⃣40分の山道ハイクの三通りの道順があります。雪も降っている真冬のホーエンシュバンガウ、もちろん1⃣で行く気だったのですが、その日なぜかバスが運休でウマor徒歩二択の中世みたいな選択を強いられます。学生旅行なのでもちろん徒歩です。

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旅行客に容赦のない山道

段々口数も少なくなるフタリ。しかもひたすら歩けばいいというわけではなく、たまに馬車が落として行った馬糞があるのでそれを避け避け行かなきゃなりません。

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が、崖…

「ここ普通に踏み越えたら死ぬよネ」みたいなところにも軽い杭みたいなんしかなかった。
結構激しい山道(しかも極寒)を無言で歩き続けるにつけ、思うことはただひとつ…
(なんでこんなとこに城作ったの?)

日本にいるときは「山の上のお城なんてロマンチックだよね!」なんてノンキなことを言っていたけど、山の上の城なんて最寄り駅から徒歩30分の大学みたいに煩わしいものにしか思えなくなっていました。
眠れる森の美女の王子様の気持ちがよくわかります。ああでもあいつはウマだ。ウマを持っていたんだあいつは。楽しやがって。

無言で大学生がサカサカ歩いたので、ガイドブックには一時間弱と書いてあったところを20分で登り切りました。

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雪がサックサクやで

自分が持っているチケットの時間になるまで、たいして暖かくもない待合室で待ちます。
結構日本人も多くて、まあ安心っちゃ安心。アホな大学生グループとかがいなくて助かりました。

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待合室の中から。
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お城の門

チケットの時間が来たらお城の中に入り、母国語のガイドをもらいます(言語はチケット買うときに言いました)。日本語だから、「こんにちは」だか「いらっしゃい」だか日本語で音声ガイドを渡してくれるおばちゃん。

お城の中は撮影禁止でしたが、「うわあ、ロマンチックだ!」というよりもツッコミどころが多すぎて楽しかったです。
ドア開けたら突然洞窟だったときは、どうしてやろうかと思いました。
歌人の間もロウソク200本あるんだけど、音声ガイドがウットリした声で「王はダンスパーティなどはせず一人でここにいることが多かったのです。想像してみてください、この200本のロウソクがあなたのためだけに輝いているのを…」いや誰か呼べよと。
歌人の間をモヤモヤした気持ちで去ろうと振り返ると、突然壁にバーン!!と王様の思い出の森の絵がデカデカと書かれていたりして「お、おう」となりました。
ノイシュバンシュタイン城改め現実逃避城でした。あの時代、こういう地位の人にはものすごいプレッシャーがかかっていたんだと思いますが。
中世の騎士道に心酔していたそうです。まあかっこいいよね。騎士道。鎧とか。
でも、かわいかったよ。日本人が思い描くお城そのものってかんじで、すてきでした。え?説得力がない?

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ノイシュバンシュタイン城内のカフェでケーキを食べました。チェリーとチョコレートのケーキ。なんでも日本基準で考えるのはよくねぇなと悟った瞬間です。

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お城をみながら、サクサク山をおりていきます。
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この写真はノイシュバンシュタイン城だったか王様のおとんの城だったか…


帰りもホーエンシュバンガウからバスでフュッセンに向かうのですが、バスの時間は来たときにチェックしておいたほうが良かったな〜と思います。
オフシーズンだったからか一時間に一本くらいしかなくて、「40分くらいベンチで待てるか〜」とベンチに座っていたのですが、寒すぎてお土産やさんでひまをつぶすハメに。
そのとき隣に座ってバスを待っていたバックパックの男の子が、待ちきれなかったのか、バスの通る道をトコトコ歩いてるのをバスから目撃しました。勇者すぎるわ。しかも結局バスに追い抜かれてるという…
バスの中から「あの子はバックパック持ってるけどこれからヨーロッパひとりで大丈夫なのだろうか」といらぬ心配をするふたり。バスに乗ったか乗らなかったかだけでほぼ同じ境遇なのに。笑

ノイシュバンシュタイン城編はおわりです。午後はフュッセンの街をうろちょろします(^ν^)



<フュッセン番外編>

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どう前向きに考えても無理やり手を引っ張られている子供

参考にしたサイトなど@欧州旅行

個人旅行ド素人のため、手配は安心できる超安心サイトでやりました。

そんな真新しいサイトは全くないです。

 

 

▼DBバーン

http://www.bahn.de/i/view/GBR/en/index.shtml

夜行列車の予約は結構ギリギリにやったのですが、日本語のサイトだとなかなかネットチケットでできるところがなく、焦りに焦りに焦りをかさね涙目でした。
でもDBバーンサイトなら、直前の夜行列車手配もネットチケットでできました!
プラハ・オランダ間の夜行列車のほか、ミュンヘンニュルンベルクミュンヘン〜フュッセン、ベルリン〜ドレスデン間のものを日本でとっていきました。チケットは印刷が必要なので、できれば日本でやったほうが安心。
行き当たりばったりラバーの人じゃなければ、指定席をとっておくべきだと思います…特に私みたいな心配性。笑 指定席でも電車の時間に余裕を持てば観光にも影響しません。ニュルンベルクでなぜか電車がこなくて、指定席料むりやり払い戻しされて自由席にぶちこまれたときの不安感ったらなかった。

 
▼エクスペディア
言わずと知れた超有名サイト。私はホテルの予約はすべてここでやりました(特にこだわりがあったわけじゃないんですが、まとめてやったほうが旅程とか一気に見れて便利でした)。
なぜか"エクスペディア 評判"でググるとあらゆる言葉でディスりにディスられていたexpedia、私は何のトラブルもなくすんなりいきました。むしろ超お世話になりました。
ホテルの予約をしたら、予約受付表みたいなのが日本語版/英語版で見れるので、予備も含め三部ぐらい印刷して旅行先に持っていきました。
ホテルのフロントで現地語であいさつしながらこの予約表を見せるだけで、ホテルの人がさささ〜と手続きしてくれて楽です。予約表にはホテルの住所と外観も載ってるので、タクシーのおっちゃんには、なんかてきとーに言葉を発しながら見せるとほいっと連れてってくれます。
 
 
▼フライチーム
ヨーロッパ大陸内だと、飛行機でどこでも一時間〜二時間程度で行けるので楽ちんでした。
列車と違ってあんまり風情がないかなとも思いますが、航空会社やキャビンアテンダントさんのお国柄を見て楽しんだり、乗り換えで一泊するまでもない都市に寄って遊んだりもできます。
値段は列車より安かったり高かったりまちまち。フライチームは値段順に旅程を提示してくれるので、だいたい一番安いやつで予約しました。安いやつだと乗り換えがよくあるんですが、結構いい都市に寄れます(ミュンヘンからベルリンまでいくのに、ケルンで乗り換えでしたが大聖堂を見るにはじゅうぶんでした)。
フライチームで時間や最安値を調べてエクスペディアで予約すれば、ホテルもエクスペディアで予約している場合、飛行機とホテルまとめて日程順で見ることができて便利です。私はエクスペディアのまわしものではありません。
 
 
▼クラシックイベント検索 
ヨーロッパのクラシックイベントが日本語で検索可能です。
結局日程が合わなかったりして、ここでは実際にチケットは買いませんでした。
 
▼チケットポータル 
チェコ・スタヴォフスケー劇場でのドン・ジョバンニのチケットはここで買いました。チェコ国内のイベントに関しては、上のサイトよりも詳しいような気もします(気のせいかなあ)。
ここもバーコードつきのチケットを日本でプリントアウトしていきました。バーコードついてるのにピッもなんもなく紙を見せるだけで入れて案内までしてくれたスタヴォフスケー…ほかの劇場はそうでもないのかも。
 
 
▼そのほか
いろんな人のブログを読み漁りました。行き方とか、実際に行った方が書いてあるのを見ると、ああこんなのかという覚悟ができます。
あと地球の歩き方のQ&A。ここと、あと知り合いのアドバイスをもとにクラクフ~プラハ間の夜行列車は今回やめました。治安があまり良くないそうで、初心者だし危ない橋は渡らないでおこうと思った結果です。

ヨーロッパれきしたび

ホロコースト”ときいて、浮かんでくる単語はなんでしょうか。

ユダヤ教徒、強制収容所、ナチスドイツ、アンネの家、フランクル教授 など…

 

ちょっと探せば、関連書籍や映画、サイトはたくさん出てきます。

日本でふつうに暮らしていても、けっこう身近にある戦争の爪痕のひとつだと思います。

私も小さい頃アンネの日記を読みました(持っていたものが分厚いうえ字が小さかったため読破を断念し、結局有名どころだけ読みました)。

 

でも、ずっとどこか他人事だと思っていました。

「当時は戦争という非常事態で、ナチスという世論を操るのがうまくてワケノワカラン人たちが、一方的に残虐行為を働いていた」、ドキュメンタリーなんかで当時迫害されていなかった人たちが「何も知らなかった、戦後初めて知ってびっくりした」と答えていても、まあその時はネットもないから隠されたらわかんないか~ と思うだけ。

他人事というか、そういうことがあったという実感がない。収容所も、入れられたときや出たときよりも、内部で過ごしていた時間が圧倒的だったのに、あまりその期間に思いをはせたことがない。悪く言ってしまうと「衝撃がある部分だけ」注目して、その他は軽く流していました。

とにかく「よく知らなかった」です。

 

 

三週間のヨーロッパ旅行を終えていえることは、「私がもしあの時代あの場所に生まれていたら、迫害に加担とまではいかなくとも、見て見ぬふりはしていただろう」ということです。まあ見て見ぬふりというのは最大の加担だとアウシュビッツの日本語ガイドの方に教えていただいたので、実質、迫害に加担していたと思われます。

どうでしょう、旅行前の私は、「加担するわけないじゃん」とタカをくくり、「なんでユダヤ人そんなに目の敵にするのか信じられない、どういう神経してんだ」となめた態度でこの問題を考えていました。

 

差別意識は多かれ少なかれ誰にでもあります。

べつに差別意識がない人が本当にいい人だなんて思いません。差別意識がない人はただの本質がわかっていない人なんじゃないのかと思うことも多々あります。

根本的に自分のなかにあるものと「これは差別意識だ」とちゃんと向き合って、それがどこから来ているのか、どうすれば減少させることができるのかを考えることが大事だと思います。

 

似合わず真面目に始めましたが、備忘録がてらヨーロッパ旅行の日記をちまりちまりと書いていきます。

メインはホロコーストですが、もちろんホロコースト以外のところもたくさん行きました!

 

備忘録できれいぶってても仕方ないので、その時思ったまま考えたまま書き散らかすと思いますが…

ネットはこわいからね。気を付けよう。笑